「先生って、毎日どんなふうに診療しているのですか?」と聞かれることがあります。
今日は、わたしの一日を少しだけご紹介します。
朝はバタバタ、息子たちのお弁当作りから
働くお母さんの朝はどなたも忙しいことと思います。
わたしも朝から息子のお弁当作りをし、急いで身支度をしてクリニックへ走ります。
開業医は毎日が外来診療です。
日々、多くの患者さんと向き合いますから、外来は時間との戦いです。
患者さんのお話を伺いながら、血液検査の数値、エコーやCT、内視鏡の所見などを見て、背景やこれまでの経過と照らし合わせ、診断や処方を考えていきます。
診察の合間に、胃カメラや腹部エコー、大腸カメラなどの検査も行っています。
短いお昼休みに紹介状を書いたり、確認事項を整理したり。
食事もそこそこに午後の外来へ向かうこともあります。
外来で一番大切にしていること
内科は、はっきりした診断名がつかないことも多い診療科です。
- なんとなく体がだるい
- 胸が重い感じがする
- 数値は基準内だけれど不安
こうした「言葉にしにくい不調」をどう受け止めるかも、私たち内科医の役割だと思っています。
机上で学ぶ病気や薬の知識を持っていることと、その知識を目の前の患者さんと結びつけて診療することは、必ずしも直結しません。
その方が何を心配しているのか。
どんな症状に困っているのか。
何を一番不安に感じているのか。
そこを丁寧に聞いて診断の糸口を探していくことを大切にしています。
つい話を聞きすぎてしまい、後の患者さんをお待たせしてしまうこともあり、申し訳なく思っています。
検査のあとに思うこと
検査結果を「異常なし」とお伝えするとき、患者さんのほっとした表情を見ると、こちらも安心します。
同時に、「大丈夫」と言うことの責任も感じています。
一方で、再検査や精密検査が必要な場合は、なるべく落ち着いて状況を説明するよう心がけています。
医学的な正確さと、過度に不安にさせない伝え方。
そのバランスはいつも意識しています。
一日の終わりに
診療が終わったあとも、紹介状を書いたり、検査結果を整理したり。
訪問看護指示書や介護保険主治医意見書の作成、レセプト提出の準備など、事務作業も山ほどあります。
夫とどちらが早めに帰宅するのか時間を調整し、居残りできる日は書類を書いたり、夜に行われる医師会の会議や読影会に向かう日もあります。
「今日の説明は分かりやすかったかな」
「もう少し不安に寄り添えたかもしれない」
と振り返ることもあります。
私たち医師も、医療も、けっして完璧ではありませんが、より良い診療を積み重ねていくことはできる。
そう思いながら、また翌日の外来に向かいます。
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